Quarantine Day 3

夢を見ていた。奥深い森の中で地面に寝転がり、近くの焚火の熱を感じながら、鳥たちの大合唱を聴き、樹々や花や湿った土の匂いを嗅いでいた。猫らしき生物が、仰向けになった私の身体の上を歩いていった。

気がつくと、ライデンの屋根裏部屋の寝室に寝ていた。寝る前に窓を閉め忘れたために、寝室が面している中庭で深夜に起きていた出来事を夢に取り込んでいたようだ。

昨日は夜十時近くまで外が明るくて、運河を次から次へとボートが流れ、中庭では若者たちがバーベキューを楽しみ、鳥たちはそこら中で飛んだり鳴いたりしていた。短い夏を全力で楽しもうと、人も動物も植物も寝る間も惜しんで活動しているようだ。

I had a dream last night: I was in a jungle lying on the ground, receiving heat from a bonfire nearby, listening to a swinging chorus of birds, smelling beautiful fragrances of trees, flowers and wet soil.
I felt a cat or some animal stepping on my body.

All of sudden I found myself lying on a bed in my room in Leiden. I noticed I had forgotten to close windows before going to bed. I must have mixed up what was going on in the court yard in front of my bedroom during the night and created a dream of my staying in a deep jungle.

The sun stayed until late in the evening, say 10pm, last night, and people enjoyed sailing boat, chatting on grass, doing barbecue, and birds also enjoyed flying one place to another and singing beautiful songs. Not only humans but also animals and plants seem to appreciate the brief summer as much as they can.

Overwhelming…

家の前の運河に、素晴らしい快晴を楽しむライデンの人たちの舟が次から次へと流れていく。厳戒自粛ムードの東京から戻ってくると、彼らのあまりの開放感にクラクラと目眩がしそうになる。

I am overwhelmed with viewing boats coming one after another on the canal in front of my apartment and people in Leiden having fun with chatting and playing music, especially because I flew from Tokyo yesterday, where people were strictly requested to wear a face mask on the street and tried not to be criticized by others for their misbehaviors, which was really exhausting.

Quarantine Day 2

(English shown below)
引きこもり生活二日目:素晴らしい快晴である。天気予報によると、今日は28度まで気温が上がるとか。屋根裏部屋の窓から見る限り、ライデンの人たちは、半裸になって運河をボートで流れていったり、これまた半裸になり、芝生の上に横になって日光浴をしていたりする。ちなみに、家主の旦那さんも中庭でパラソルを広げて、犬や猫、鶏たちと日向ぼっこをしている。うらやましい限りである。ちなみに、オランダに着いてからマスクをしている人にまだ出会っていない(それがよいことかどうかは別として)。
今朝、アムステルダム市長が、人が密集していない地域を皮切りに国内旅行を徐々に再開しようと提言しているという驚くべき記事を読んだ。日本では、まだ近所を出歩くことすら憚れるというのに。
コロナ危機前に行っていなことをどのようにして再び始めていくのか、オランダと日本での違いを観察するのは興味深いことだと改めて思った。
参考までに、5月20日時点で、オランダのこれまでの感染者数は11,627人で、死者数は5,748。現在ICUに収容されている人数は275人、5月19日に亡くなった方は7人とのこと。

Quarantine Day 2: It’s such a beautiful sunny day! The weather forecast says the temperature will go up to 28 degrees. I observe from my room people in Leiden are enjoying exposing their half-naked body and sailing boat or lying on grass. Envy them!
I read a surprising article today saying that the mayor of Amsterdam has suggested restarting tourism in less crowded areas in the Netherlands. I’d say people in Japan now still hesitate to move even around their neighborhood. It’s really interesting to observe and compare how people in the Netherlands and Japan are going to prepare for restarting what they used to do before this crisis.

Quarantine in Leiden Day 1

Quarantine in Leiden Day 1:
今日から2週間の引きこもり生活開始。
屋根裏部屋の窓から見える景色は、これまでとなんら変わらない。いや、2か月前は寒風が吹くなかをコートを着込んだ人々が自転車を全速力で漕ぎ去っていたのだから、景色は一変している。でも、マスクをせずに歩く人々が、眩しいくらいに美しく輝く新緑をのんびりと愛でている様子を見る限り、この間に起きた根本的な変化はまだ感じられないのだ。

Book Challenge Day 7: Virginia Woolf, “A Room of One’s Own”.

(English shown below)
Book Challenge Day 7: Virginia Woolf, “A Room of One’s Own”.

「たくましくしなやかに生きる女性が登場する作品」をテーマに続けてきたブックチャレンジ最終日は、イギリスの小説家ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』を取り上げることにしました。

「わたしにできるのは、せいぜい一つのささやかな論点について、〈女性が小説を書こうと思うなら、お金と自分ひとりの部屋を持たねばならない〉という意見を述べることだけです。」(平凡社ライブラリー、p.10)

この一文で有名な本作品は、ウルフがケンブリッジ大学の女子学生に向け行った講演をもとにした物語です。

以前読んだある詩の中で「言葉の杖」という表現を目にしたことがあるのですが、私にとってまさに「言葉の杖」であるのがこの作品です。「杖」とは、我が身を支え、歩行の一助となってくれるもののことを言いますが、昨夏、オランダに移った直後に買い求めたこの作品の英語版は、私がオランダで生き抜く「言葉の杖」となってくれました。

ある時はページの最初から読み始めて、ウルフのうねるような思考の流れを辿ってみたり、またある時は思いつくままにページを開いて、そこに書き付けられた一文に涙したり、またある時は自分の心の傷を癒してくれる一文を求めて貪るようにページを繰ったり・・・。

今日は目を瞑って、適当なページをえいっと開いてみました。そこにはこんなことが書かれていました。

「わたしは部屋に入りますーでも女性が部屋に入ったときに何が起きるかを報告するためには、英語の持っている資質を最大限に押し広げ、言葉を違法なまでに羽ばたかせなくてはなりません。部屋はそれぞれまったく違っています。」(153頁)

「もし女性が男性と同じように書き、男性と同じように生き、男性と同じような外見になったとしたら、それもじつに残念なことでしょう。世界の広さと多様性を考えれば二つの性別だけではきわめて無力だというのに、一つの性別だけでどうしてやっていけるでしょうか?わたしたちは現状ではあまりに似通っています。もしも探検家が、別の木々の枝の隙間から別の空を見上げている、わたしたちとは異なる性別のひとたちの言葉を持ち帰ってくれるなら、人類へのそれ以上の貢献はないでしょう。」(153-4頁)

私は、明日、オランダに戻ります。あの居心地の良い、私だけのためのライデンの屋根裏部屋に無事たどり着くことができなら、この投稿にオランダの「言葉の杖」の写真を付け加えようかな。


Book Challenge Day 7: Virginia Woolf, “A Room of One’s Own”.

“A woman must have money and a room of her own if she is to write fiction.”

I don’t remember how many times that I have recited in my life this famous passage from this essay, which is based on lectures Woolf delivered to female students at Cambridge University in 1928.

This essay, which has meant a lot to me, is something like a walking stick, which helps me to survive this world.

I’ve enjoyed this essay in various ways: I sometimes read from the beginning of it, I sometimes open pages randomly and appreciate with tears the phrases and passages, or I sometimes turn the pages craving for passages that would heal and encourage me.

I of course bought a copy of the original English version of this essay right after I moved in Leiden last summer hoping that it would help me with surviving in the Netherlands, and it has indeed supported me so many times.

I will fly back to the Netherlands tomorrow and am so looking forward to reading this essay in my beautiful and cozy own room in Leiden!