週末、卒論ゼミの卒論発表会をオンラインにて開催。
当初は南房総にて合宿形式で行う予定だったのが、コロナウィルスの影響で急遽変更することに。
四年ゼミ生2人の発表に対して、卒業生7人と社会人3人が参加してくださるという贅沢な時間になる。
初めてのオンライン発表会でうまく行くのか心配もあったのだけれど、気がつけば5時間近くも活発なやり取りがなされて、濃密な議論の時間に。
対面式の集まりでは気づけない発見もあった。他者が実際に目の前にいると、その存在をつい当然のことだと思ってしまう。これがオンラインだと、音や回線が途切れたりして、いつ何時相手との交流が途絶えるのか分からず、不安な気持ちになる。でも、そのことで、他者はいつも当たり前のように存在しているわけではなく、ある日突然いなくなることもあるということ、すなわち、他者存在の不確からしさを実感できるのではないかと思った。次の瞬間に消えてしまうかもしれない相手に向き合い、その気配を感じようと、五感を働かせて相手を思いやり、その安否を気遣うのだ。
何もかもが不安定に見える今の状況の中で、他者への淡い気遣いに満ちた貴重な時間だったように思う。